初期の東方コミュニティにおける萃夢想に纏わる話

東方歴史本の足がかり的に。

0.

初めましての人ははじめまして。そうじゃない人はお久しぶりです。
帆波という名前で”Scarlet Ganesh”というサークルにて雑多な活動に勤しんでいる者です。
(My Name is Honami[帆波/ほなみん] a.k.a. Kusaya.)
東方萃夢想には以前多少触れていましたが、今は主に多忙を理由に距離を置いています。

現在の活動の一つに「東方の歴史を編纂する(大雑把)」という野望がありまして、
その一環としてこの企画を使わせていただきました。
こういう機会でもないと筆を執らないタイプの人間なので、ということで書き始めた次第です。
今回恐らくこの場を最も私的に使っているのが自分じゃないでしょうか。

歴史と言っても大したことは知りませんし、知っていることなんて氷山の一角です。
とはいえ少しずつでも頭のなかを書き起こしていき、知ってる人からの伝聞を記述にまとめていかねば
いつまでたっても形にならないということで、千里の道も一歩からってやつです。

なお、今回の記載内容に萃夢想要素は文章上入れてあるものの、
実際の萃夢想プレイに関係する内容は殆ど含まれないと思います。
そんなのは現役の人に任せた方がいいだろうし、とりあえず今書きたいものとは違うので。
同様の理由で文章中に自分の活動を極力載せていません。
どちらもおいおい書くかもしれませんが、とりあえず今回はそういう要素を省きますよと。

1.

東方黎明期の話……というのも何ですが、萃夢想登場より前(厳密に言うと東方妖々夢発売以降)の
東方界隈におけるメインのコミュニケーション手段はIRCだったと思います。
もちろん個々人の連絡にはMSNメッセンジャーが全盛期だった頃ですが、
多人数でのコミュニケーションは、少なくとも自分の見ていたIRCに相当な数の人数が集まっていたと思います。

メインとなっていたchはそのまま「#東方妖々夢」ですが、
他の作品のch(例えば「#東方紅魔郷」等)も同様に妖々夢の主要メンバーが入っており、
他の作品名に入った人を妖々夢に誘導していた状態でした。

このあたりいろいろあって、メンバーの肥大化とともに
IRCのchの管理権限(いわゆるオペレータ権)や自治等の意見の見解で度々衝突が発生しだして
東方萃夢想が出る頃にはおおまかに2つの派閥(と、中間層)になっていました。
具体的な表現は避けておきますが、その片方の派閥が所謂本家名のchの
管理権を独占・選挙している状態になっていました。

さて時期は移りまして、萃夢想の初期が終わった頃でしょうか。
多分Casterが登場した2006年頃だと思います。
萃夢想の界隈でもIRCをメインの交流場所にしようという流れが発生しました。
しかし肝心の「#東方萃夢想」は先ほどの話どおり萃夢想勢から見たら全くと言っていいほど縁のない、
よくわからない連中で既に占拠されていた(ように見えた)わけです。

当時の萃夢想勢の中で、特に東方をSTGとして初期から遊んでいた数人は前述の流れを知っており、
避難所として「#東方芋夢想(芋無双だったかな)」を作ったりとかと不遇を囲う状況を打破するため
先人たちと粘り強く交渉を行い、最終的に萃夢想chの自治にこぎつけたわけですが、
その前に発達した萃夢想勢の小集団chの方が、身内が集まる分だけ対戦が活発な状況に
なってしまったのではないかと個人的には思っており、
この部分において色々もったいないなと今にして思うところがあるわけです。

2.

当時にIRCとは別に発達した対戦場には「拳闘」「VIP」等があったと思いますが、
自分も両方を程々に使っていました。ただし、両方とも帆波名義ではないですし、
両方において一切名乗りを上げていないので、キャラと行動から身内に時々推定された程度です。
それでもこの頃はオンライン大会よりもまだオフライン大会が主流で、
二ヶ月に一回くらいは全国各地のどこかで大会とか大規模オフがあった者です。

そんな中、2007年夏頃に、日本の萃夢想界に激震が走る事件が起こりました。
通称「ファッキン・ファット・ガスト事件」。(in English,”F@ck’in Fat Ghost”)
いや、事件と呼ぶのは僕くらいかもしれませんが。
ある大会の好カードの対戦のリプレイに対し海外プレイヤーが発した言葉です。

逆にここから海外勢の存在を特定し、海外chにのりこねー^^と数人を引き連れて
やって来ましたmizuumiの#IaMP。英語には自身がなかったものの、それまでの洋ゲー遍歴から
ゲーム会話程度のチャットならできた自分は、自己紹介時にこう言いました。
“I’m a Master of that Tournament.”(ここのthatは例のクソッタレなデブ幽霊事件のこと)
すると帰ってきた海外勢の反応は
“wow, You’re strongest player in Japan!”
……わっと?

ちょっとして一緒に行った友人が気づいて補足してくれました。
“No no, he is promoter.”
それで自分も意味がわかりましたが、英語って難しいですね 🙂
この会話以降、本格的に英語勉強に取り組むようになりました。もっと海外の人と話したいな。
一応補足しとくと、僕は「責任者」という意味で発言し、相手は「覇者」って意味で解釈したって話。
(なお、英文に関してはおよそのニュアンスであり、実際の会話はもうちょっと違ったかもしれない。)

話が逸れましたが、この頃から既に海外東方勢というものが居たということを認知したわけです。
ただし、あくまで彼らの大半は”Project Shrine Maiden”のファンではなく、
アクションゲームのIaMPのファン(EFZからのTwilight Frontierのファン)であったと僕は認知しています
(その辺り今度もう少し掘り下げて聞いてみたいものです)。
ともあれ、東方プロジェクトにおいて僕が観測した海外事案では台湾のイベントの次に確認したもので、
台湾を除く海外における認知度を知る事ができる事案ながら、
恐らく僕以外に取り上げそうにないと思うので、こういう形で一度文章に認めておこうと思います。

99.

大したことは書いてないですし、萃夢想勢へ向けて書いたわけではない内容で
ただの戯言のような文章になってしまいました。期待して読んだ人がもしいたら申し訳ない。

最近はこういう感じの文章を小出しにして、このまま埋没しそうな歴史を
身内への口伝だけでなく形として残していく必要性を覚えていたりしています。
そのためには観測者としての視点を持たなければという感じです(I wanna be a Star Gather.)。

それとは別に、ちょっとだけ。

正直に言うと、萃夢想勢として活動した時のことを自分で書くには、もう時間が経ちすぎている感が強いです。
以前、緋想天則の頒布時期くらいに一度色々なところで書いて・喋って・伝えていることと、
その中には今萃夢想を続けている人に対し酷な表現を使っている事を認知していることから
それを改めて蒸し返す必要はあるのだろうかと、今まだ楽しみ続けている人のリレーをみて
悩んだ結果がこの文章で、一番文章中筆が重かったのはこの部分です。

すべての萃夢想プレイヤーの未来に幸あらんことを(I wish all IaMP-player a good luck.)

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